2019、為替ファンダメンタルズ分析(by MUFG)

 

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三菱UFJ銀行の為替相場の見通し2019/5/31(pdf)

米中貿易摩擦は長期化の様相を強めている。グローバルな景気減
速への懸念も募る中、年間を通じて市場には一定のリスク回避色が
残るだろう。安全資産との連想から円には上昇圧力が加わりやすい
とみられる。世界的な金利低下が見込まれ、対外金利差も縮小する
公算が大きく、円のサポート要因となりそうだ。日米通商協議を踏
まえると、ドル高円安への政治的なハードルも高い。さらに、日本
の実質金利はじわりと上昇する危険性が高く、これが徐々にドル円
を下押しするとみられる。日銀の追加緩和手段として、①短期政策
金利の引き下げ(=マイナス金利の深堀り)、②長期金利操作目標
の引き下げ、③資産買入の拡大、④マネタリーベース拡大ペースの
加速、⑤フォワードガイダンスの修正などが見込まれているが、効
果や持続性を懐疑的にみる向きは多い。旺盛な対外証券投資や相対
的なドル人気が続く間は、緩慢なペースとみられるものの、見通し
期間を通じたドル円のリスクは下(ドル安円高)方向だろう。また、
クロス円の下げ幅拡大には引き続き警戒を要そう。
日米間の金融政策の格差や金利差拡大、旺盛な本邦の対外投資な
どを主因とする円安期待が根強い一方、実際には第 2 次安倍政権発
足後の最高値(125.86)を記録した 2015 年 6 月以降、ドル円は米国
の 9 度の利上げに支えられつつも、4 年間で約 17 円下落した(第 10
図)。その米国の政策金利は、据え置きを経て来年の引き下げが見
込まれる。この為、ドル円は緩やかながらも次第に軟化していくと
みるのが妥当だろう(第 2 表メインシナリオ)。