俺たち総合案内役
2014年11月に店内の改装があり、マッサージチェアのブースが店舗入口に近いところになった。必然的に来店してきたお客様から売り場の場所を聞かれることが非常に多く、案内してそのまま簡単な接客をすることも有る。
あるいは、店が立て込んで接客できる店員がいない時、お客さんが店員と混同して接客を求めてくることも多い。値引きできるかどうかや在庫が倉庫にあるかどうかは店員でないとわからないので結局店員に取り次ぐしか無い。
しかし商品に対する説明などは知っている範囲でやってしまうこともある。どうせ店員さんに取り次ぐにしても、客の希望がある程度聞き出せていれば、引き継ぎをした店員さんも楽である。
もっと言えば商品を絞り込んで、値段の交渉だけにして引き継げばもっと話は早いだろう。さらに言えば、店頭表示価格以上の値引きなしで売ってしまって「ありがとうございます、レジはあちらです」と言ってしまえば引き継ぐ必要はない。
しかし、本当はこれはやってはいけない行為なのである。我々ヘルパーは特定の「メーカー」から「メーカー直接の利益になることを目的として」派遣されているので、結果的に他社の製品が買われた場合は仕方がないが、はなから別のシャンルの製品を接客するのは、雇ってくれているメーカーに対する背任行為であろう。
そう言う理屈はわかっているのですが、目の前のお客様が困っていたら、「店員が順番で来ますのでお待ちください」と言い捨てて、十分も二十分も放置しておくのは、「人として」申し訳ないので「人として」接客したくなる。これで販売店が助かるならメーカーも黙認するでしょう。(メーカーの本心はどんどん手伝えだがそれは置いておく)
家電製品アドバイザー
そんなこんなで接客した際、商品について気になったことなどをネットで調べたりしているうちに「家電製品アドバイザー資格」なるものを知った。
「一般財団法人 家電製品協会」というところが試験を行って合格者に資格を与えている。これは履歴書に書ける国家資格の類ではない。家電販売員以外履歴書に書く価値はない。
家電製品アドバイザー試験は白物家電と黒物家電は別の資格で、両方取ることも出来る。受験料は白黒両方の場合1万5千円だ。ぼったくりである。しかもこの資格は5年の有効期限が有る。資格を取っても5年後に資格を更新しないといけない。
あと面白いのは、ゴールドグレードというのがあって、試験で90%以上取れば自動的に貰えるらしい。そして白物・黒物の両方共ゴールドグレードだとプラチナグレードと言うプレミアムな称号がもらえるらしい。資格自体はしょうもないが、プラチナグレードならかっこいいかも。
ネットで問題集の一部を見てみると、家電の仕組みやテクノロジー、規格や制度など、日頃「気になっていたが調べるほどではない」ということが体系的にまとめられている「家電製品大辞典」ではないか。こういうマニアックな本はなかなか無いし、あっても買わない。全く実用的ではないからだ。
家電を売る人も買う人も原理や規格なんか関係ない。どう便利でどのくらいの値段かしか興味はない。
だが私は思った。
「面白そうだ」
最新機器の仕組みに興味がある。何よりプラチナグレード欲しい。なんにも使えないけど欲しい。
ということで受験をしてみることにした。参考書をアマゾンで買った。
家電製品アドバイザー資格 CSと関連法規 2015年版 (家電製品資格シリーズ)
家電製品アドバイザー資格 商品知識と取扱い AV情報家電編 2015年版 (家電製品資格シリーズ)
家電製品アドバイザー資格 商品知識と取扱い 生活家電編 2015年版 (家電製品資格シリーズ)
家電製品アドバイザー資格 問題&解説集 2015年版
自分がやった問題集。オフィシャルな問題集。
問題集1・問題集2・問題&解説 問題集1・問題&解説 問題集2と別れており微妙な違いがあったり同じだったり。
自分は通して一回はやったしほぼ正解できると思ったが、試験で合格はできたがプラチナ水準をリアできなかった。
問題集だけで100点取れるのがおかしいのでこれで間違ってないのかもしれないが、勉強の方向性を示せていないと思うので自分的な評価は低い。
手っ取り早く合格できればいい人はこれをやっとくだけでOK。一発合格間違いなし
その他問題集
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それにしても高い。一冊当たり1200円で十分だろう。なんとか協会とか言うのはぼったくり頭で困る。自分らの給料が高いので一冊3000円は安いと思っているのだろう。3冊と問題集でほぼ1万円だが買った。
2014年12月末近くに届いた。試験まで2ヶ月以上も有る。「軽くプラチナとってやる」。
受験勉強
さて勉強する時間だが、基本的に無い。
平日はサラリーマンで自転車で片道1時間通勤し、20時頃家に帰るとビールが飲みたくなるので飲んでしまって23時頃には寝てしまっている。
土日はマッサージチェア販売員のアルバイトなので20時半頃家に帰るとビールを飲んで早めに寝てしまう。
「いつやるの?無いでしょ!」
でも、時間は無いのが当たり前、作るものだ。
まずは土日のお店までの通勤の電車部分が25分位なので、この時間は使える。実際使った。しかし帰りは疲れているし必ず座れるのでついうとうとしてしまう。帰りは無理としても行だけで25分×月8日×2ヶ月で=400分。試験まで7時間はあるということだ。まずはこれで頑張るしかない。
その後時間有効利用の素晴らしい方法を実践した。このブログにテキストを登録して、iphoneの音声読上げアプリで自転車通勤途中何度も何度も聞き返した。結果的にはこれで7割程度はカバーできたと思う。
しかも試験の3週間前には、基本禁酒した。これはやる気が自然にそうさせた。アルコール依存症お父さんなら解ってくれると思うが、奇跡である。寝る前に0分から2時間ぐらい勉強できた。
勉強して思ったのは、記憶力がなくなってしまったこと。一週間間前調べてその時は覚えたと思った内容が思い出せないのが普通。それは想定内だったが、その前に記憶モードに入れない。集中できないのだ。テキストを見ても書いても物理的動作をするのみで、脳とリンクしないのだ。年取ってアルコール漬けになった脳はもはや屁理屈をしゃべるくらいしか「脳がない」のだろうか。隔靴掻痒な受験勉強であった。
試験
さて試験当日。会場は某大学の校舎。ずいぶん受験者がいるのに驚いた。1000人は軽く超えてると思うが総数は見当もつかない。
試験問題だが、判断に悩む問題が何問もあった。難しいのではない、出題者の意図がわからないのだ。
あるいは解釈に幅があるというか、結論の根拠が曖昧というか、あなたの主観でしょうというか。
さて、結果である。140点以上は合格。180点以上はプラチナゾーン。
- CSと法規 164点 (合格)
- AV情報家電 186点(合格・プラチナ水準クリア)
- 生活家電 174点 (合格)
とても悔しい。CSが180点に届いていないので、AV情報家電が180点以上でもゴールドの称号はもらえない。悔しい。
もう一回挑戦すればプラチナ楽勝だとは思うけど、CSと白物、2科目のプラチナ挑戦は4610円かかるようだ。どうしようかな。
次の試験は9月なので申し込みは8月頃だろうからゆっくり考えよう。くっそー。
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