経営戦略担当

企業の経営企画や戦略部門では、さまざまな経営課題をいろいろなアプローチで解決をしてくことがミッションです。
求められる能力は、座学の知識は必須として、それ以上に必要なのは課題解決能力です。

ロジカルシンキングクリティカルシンキングといったビジネス思考を身につけ、知的体力を訓練することが大切。

 

思考力を鍛える~なぜ、問題解決はうまくいかないのか~

(リクルートマネジメントソリューションより引用)

問題解決上のよくある問題

ビジネスの現場は常に問題解決の連続であり、しかもこれらの問題は、常にうまく解決できるとは限りません。問題解決スキルを高めることは、人材育成・能力開発の重要なテーマの一つですが、企業の人事担当の方からは、例えばこんな声をよくお聞きします。

・表面的な理解にとどまり、分析が甘い
・ビジネス環境や状況は常に変化しているのに、自ら問題・課題を見つけられない
・指示された課題をこなせば済んだと思っている
・仕事のスピードが遅い、結論が出るまでに時間がかかる
・なぜそのような結論に至ったのか、説明を聞いてもよくわからない

・・・などなど

問題解決がうまくいかない理由問題解決に思考プロセスがあるとすると、こうした問題は、思考プロセスのどこで起きているのでしょうか。また、何故こうしたことが起きるのでしょうか。

問題解決の思考プロセスをたどると、多くは問題認識から課題形成へのプロセスと、課題から何らかの結論(目標・ゴール・実行策など)を導き出すプロセスに問題があるように思われます。また、そもそも、問題を認識するプロセスや視界が大きく関係している場合もあります。

私たちは情報、経験、知識を活用して、結論を導き出しますが、その過程で“考える(思考)”という行為を行っています。問題解決がうまくいかない原因の一つは、例えていえば、この思考過程に“思考の雲”がかかっているから、ということがいえます。

問題を認識できない
→雲の中で周りが見えなくなっている。自分の立ち位置がわからなくなっている

現状分析、課題形成ができない
→事実や情報をもとに考える筋道がわからず、思考の雲の中で迷ってしまう

・結論が出るまでに時間がかかる
→結論を出すための筋道(手順)を持っておらず、思考の雲の中をさまよう

結論の理由・根拠がわからない
→結論を出すための筋道(手順)を持っておらず、説明を求められてもその根拠・理由が説明できない。つまり、相手から見ると、思考過程がブラックボックス化している

問題解決のスキルとしての論理的思考

羅針盤としての論理的思考“思考の雲”に迷わされずに周りの状況が正しく認識できる/自分の立ち位置がわかる/“思考の雲”の中を迷わず進むことができる/どのような思考過程を経てその結論に至ったのかを、誰でも理解できるよう、明確に説明できる・・・。そのための手立てはないのでしょうか。

雲の中を進む飛行機のレーダー、大海を進む船舶の羅針盤、などに相当するツールとして、“思考の雲”の中を迷わず進むためのツールがあります。それが「論理的思考」をベースとしたものです。
論理的思考とは、主に次の3つのKey Wordで言い表せます。

1.「より深く」考える、「より広く」考える
2.分けて考える
3.筋道を立てて(“軸”を意識して)考える

論理的思考とは、言い換えれば「ステップ」を踏んで考えていくことといえます。
また、先に述べた問題解決の最初のプロセスは“問題を認識”し、そして“課題を形成する”でしたが、この段階で、より深く考え、より広く考えて、問題認識~課題形成を行わないと、その後のプロセスでせっかくステップを踏んで考えても、有効な結論にたどり着くことが難しくなります。

現象面だけ捉えて問題を抽出し、その解決を図って終わりとする。つまりその現象の起こった根本的な原因まで踏み込んで考え、問題形成しない。あるいは、問題形成~課題解決において、企業の内部事情だけしか考えず、顧客の視点で考えない。CSR(企業の社会責任)やコンプライアンスの視点が欠如してしまう・・・。最近よく起きる企業の不祥事も、問題認識~課題形成の段階に問題がある、といっても過言ではありません。
まさに、論理的思考の最初の第一歩は「より深く、より広く考える」ことにあるのです。

プロセスに応じた論理的思考のツール問題解決の各プロセスに有効な、論理的思考のツールはそれぞれ異なります。
問題形成、課題形成のプロセスでは、より深く、より広く思考することが必要になります。
また、その後の課題から結論を得るプロセスや、計画化のプロセスでは、分けて考え、筋道を立てることがより重要となります。

問題解決に強くなるための早道は、論理的思考をベースに組み立てられた、問題解決のプロセスに応じたツールを活用することです。そのツールを組織・集団のメンバー全員で共有することが出来れば、組織としての問題解決の効率化にも繋がります。

次に、一例として、代表的な問題解決・意思決定のための思考法の一つである、TM法についてご紹介いたします。

TM法(問題解決・意思決定のための思考法)とは

TM法とは合理的、論理的思考による問題解決・意思決定の手法の一つであり、私たちが仕事の上でよく直面する問題を4つの状況に分けて、それぞれを解決するための一定の思考手順としてまとめたものです。

【仕事上で直面する問題状況と、対応する思考手順】

仕事上で直面する問題状況と、対応する思考手順

ここでは例として「原因分析の手順」をご紹介いたします。
私たちは日常、原因を究明すべきさまざまな問題に直面します。例えば、今年に入って急にA支店の売上が落ちた、とか、あるいは、ある製品について、品質上のトラブルが発生した・・・など、さまざまなテーマが考えられます。

通常、私たちはトラブルに直面した時、次のような行動をとりがちです。
たとえば、
・トラブルの原因を深く究明せずに、その場しのぎの対策を講じて済ませてしまう
・優先順位も考えず、想定される原因のすべてに対して対策を講じようとする

当然のことながら、根本的な原因が究明されないままだと、再び同様のトラブルに見舞われる可能性があります。また、原因究明を誤り、思いつくままに対策を講じると、それがまた新たなトラブルを生むこともあります。このような事例は最近でも、幾つか散見されます。

原因分析のプロセス(手順)とは、
A.実際に起こっているトラブルの事象(=発生事実)と、
B.本来、同様のトラブルが起きる可能性があるにも関わらず、実際には起きていない事象(=非発生事実)
を比べて、その違いや、変化点を考え、真の原因を究明していくという、効率的な原因究明の思考手順をまとめたものです。

【例:原因分析の手順】

原因分析の手順

論理的思考力を強くする

論理的思考法の有効なツールの一例として「TM法」について少し触れましたが、本項ではどうしたら論理的思考力を強化することができるのか、考えてみたいと思います。

・論理的思考法を学んだものの、なかなか身につかない
・実際の現場でいざ使おうと思っても、使いこなせない

論理的思考力を「強化する」「うまく使いこなす」ためには、基本的なポイントとして、以下の2点が挙げられます。

1.常に意識する
2.繰り返し使う

“常に意識する”とは、各思考のステップに従って、「より深く、広く考える」「分けて考える」「筋道を立てて考える」ということを意識して行なうことであり、問題に直面したときに、すぐ行動に移るのではなく、ちょっと立ち止まって“意識して”考えてみる、ということです。
また、思考力を鍛えるということは、まさに筋力トレーニングと同じで、学んだフレームや思考手順などのツールを「意識して」「繰り返し」使ってみることで、ようやく自分で「使える」スキルになるといえます。
「習い、慣れて、習慣化する」 それが思考力向上のポイントなのです。

現在のような変化の激しい状況下では、ただでさえ目の前のことに追われがちです。日頃から「意識して考える」ことをしていなければ、いざ根本原因や、本質的な課題を考えようとしても、単なる対処療法の範囲にとどまってしまう可能性があります。
最近、ニュースでたびたび取り上げられる多くの事件・事故も、「何が問題なのか」「自社では同様のリスクを抱えていないのか」といった視点から捉えようとする人と、そうでない人では、結果として問題解決力に大きな差がついてしまうのです。

社会や企業を取り巻く環境の変化につれ、組織や個人に対する今日的要請も常に変化しています。
将来を見通し、時代の要請に応えていくためには、まず一人ひとりが先人の智恵ともいうべき「思考法」を身につけ、常に主体的に考える姿勢が望まれます。「思考法」のトレーニングはまさにそのスタートラインともいえるでしょう。






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