一瞬の風になれ 佐藤多佳子

 

下の子(男H12年1月生まれ)が中学で陸上部に入部した。短距離。

モチベーション維持や技術的サジェッションになる読み物はないかと探して見つけた「一瞬の風になれ」佐藤多佳子著。

小説「一瞬の風になれ」全三巻

私は小説全3巻で読んだ

爽やかでドラマチックで青年期の懊悩が盛り込まれていて一級のスポーツドラマになっている。

佐藤多佳子さんは娘さんが陸上をされていたそうで、思い入れが有るのが行間から伝わってくる。

その辺が、わざとらしいスポコンになっていない原因で爽やかに読める。

うちの陸上部の息子は技術指導の場面など陸上のバイブルとして読み返しているようだ。

以下各巻要約はアマゾン(小尾慶一)氏を引用。
 

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

3部作の第1作に当たる本書では、新二がシーズン(春から秋)の1年目を終えるまでが描かれる。競技の初心者である新二の目を通じて、読み手も陸上のいろはが自然と身につく構成だ。見事なのは、競技中の描写。新二が走る100m、200m、400mなどを中心に、各競技のスピード感や躍動感が迫力を持って伝わってくる。特に、本書の山場とも言える4継(4人がバトンをつないで合計400mを走るリレー)では、手に汗握る大熱戦が展開される。
丁寧な人物描写も、物語に温かみを与えている。生き生きと描かれる登場人物たち、彼らが胸に抱えるまっすぐな想い。その1つひとつが、小説全体に流れる爽やかさを生み出し、読み手の心を強く揺さぶるのだ。
何かに、ひたむきに打ち込むこと。風のように疾走する新二や連を追ううちに、読者は、重たい現実を一瞬だけ忘れ、彼らと同じ風になることができるのだ。

一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-

第2部に当たる本書では、人と人の繋がりに重点が置かれている。新二と連の友情、先輩・後輩の信頼関係、新二と谷口若菜の恋愛模様。第1部で個々の人物を丹念に描き、読者に感情移入をうながしているだけに、皆の気持ちが1つになっていく姿は強く胸を打つ。
特に、一人ひとりがバトンをつなげていく4継の描き方が素晴らしい。自分勝手と思えるほどマイペースな連が見せる、4継への、仲間で闘うことへの執着、意気込み。連のまっすぐな言葉に新二たちがはっとする時、その言葉は読み手の心にもストレートに届くのだ。
本書は、起承転結でいうところの、承句と転句。さまざまな事件、障害、葛藤を経て、スピードに乗った物語は、第3部のフィナーレへとなだれ込む。

 

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

 

前2巻の集大成である本書には、大会における競技シーンが多い。そこで読み手の感情を揺り動かすのは、それまでこつこつと積み重ねてきた人物描写だ。1、2巻を読み終える頃、物語の登場人物たちは、もはや他人ではなくなっている。新二の声を枯らした応援につられ、握りこぶしを作って声援を送る読者も多いはずだ。
その興奮、緊張感は、南関東大会でクライマックスを迎える。若きスプリンターたちが大舞台のスタートラインに立ち、ぞくぞくするようなスピード対決が、いま、スタートする。

↓セットものもあるようです。程度の良い中古があればかなりお勧めです。

一瞬の風になれ3巻セット
一瞬の風になれ3巻セット


うちの中学男子2名は小説を読まないので「一瞬の風になれ」コミックを探した

子供達にも勧めたが、「活字で全3巻」に拒否反応。手にも取らない。

内容はとてもとても面白くなんとか読んでもらいたいと思ったので、漫画になっていないか検索したら、ありました。

コミック版のキャラクターとても良い

安田剛士作画、全6巻。内容は原作に忠実に即しており、良く出来ていた。はじめに原作を読んでコミックを読む場合、登場キャラクターのイメージなどは「残念」な場合がほとんどだろうが、このコミックはほとんど違和感なく画を見ることが出来た。

そこでアマゾンで中古でそろえて子供らに与えたところ、気に入って何度も読み返している。

 

一瞬の風になれ(1) (少年マガジンコミックス)

一瞬の風になれ(2) (少年マガジンコミックス)

 

一瞬の風になれ(3) (少年マガジンコミックス)

一瞬の風になれ(4) (少年マガジンコミックス)

 

一瞬の風になれ(5) (少年マガジンコミックス)

一瞬の風になれ(6)<完> (少年マガジンコミックス)

 

一瞬の風になれ コミック 1-6巻セット (少年マガジンコミックス)一瞬の風になれ(1) (少年マガジンコミックス)

ほんとにお勧めです。