仮説、親の愛と脳内物質が記憶に及ぼす相関関係

子供が愛される時の脳内物質と記憶

高ランク大学の生徒と親の裕福さ

ランクの高い大学の生徒=頭の良い学生の家庭は年収が高い。年収が高い家の子供は成績が良い。さもありなんな通説だと私も思う。

ではこれはどういう因果関係を想定しているかというと、お金に余裕がある家では、家庭教師をつけたり、いい塾に通ったり出来るので、勉強の質が高く必然的に成績が良くなる、という解釈をつけているのではないでしょうか。

それは、良家の子女が成績がいい傾向がある事の説明の一部として肯定できるとは思うが、私の考えは、それは部分的要素ではあるが、全体ではない。

愛される時の脳内

私が思うには、もっと成績に影響を及ぼす要素があり、それは、親が愛情を注ぐ時、子供の脳内には快楽物質が発生し、その物質が、記憶の定着に作用する。その物質とは、例えばドーパミンやベータエンドルフィンとかそういう種類のものと想像する。これらが、情報伝達や定着に関係する酵素のセロトニンの働きに作用するのだ。もしかしたら。

裕福な家庭は、奥さんが専業主婦であったりと、子供と接する時間を多く作れる率が高いので、子供は記憶定着物質がそうでない子供と比べてより多く発生するので記憶力が良くなる。

逆に貧乏な家庭は(日本では普通という)、子供を生んだ半年後には子供を保育園へ預けて両親とも働く。保育園では、世話はするが、愛情を注ぐというレベルの接し方はできない。今の日本の家庭は多くがこうなので、優秀な子は少ないですよそりゃ。

愛情を受けて育った幼少時の記憶は後々の勉学の基礎となるので、幼ければ幼いときほど、頭の良さへの影響は大きいと想像する。

現代日本では、絵本の読み聞かせが、親が直接子供へ何かを教える唯一の機会になってしまっているのではないかと心配する。母親は仕事から帰っても家の家事に追われ、つい「早くしろバカ」と子供に接していたのでは、本当に馬鹿になるに決まっている。怒鳴るのはヤメましょう。

教育学的でも心理学的でもない、脳生理学でも全く無いですけど、記憶定着物質があるだろうという想像。

愛情を受けるときは、精神が安定し、勉強に中注できるということも、因果関係の一つかとは思うが、今考えているのは、記憶の定着に良い脳内物質の分泌があるのではないかということだ。

自分の周りの頭のいい人と悪い人を観察してみると、頭のいい人で幼児期から親の愛情を受けていない人はめったにいないし、やばいほど頭の悪い人は、愛情のこもった育てられかたはしていないと観察できなくもない。

私見だが、高ランク大学受験合格程度の知識量は、人間の脳のキャパ的には、どんな人でも獲得可能であり、それが出来るかできないかは、限られた時間で脳に記憶を定着する事ができるかどうかであり、幼少期の記憶の定着が、因果関係の一つの要素であろうと考えているのである。

快楽物質=記憶定着物質ではないか

今でも言われているのは、快楽物質=精神安定物質であり、精神の安定が、記憶にいい作用を及ぼすとも考えられると思うが、今言いたいのは、快楽物質が、その時の脳の状態を、スマホのスクリーンショットのように焼き付ける作用があるのではないかということである。

お母さんから「お利口さんお利口さん」と褒められながら教えられたことは、覚えようと努力しなくても甘い記憶として確実に定着するのではないか、そしてそれは、直接作用する物質があるからではないかと言いたいのである。

逆に、親から否定されながら教えられたことが有ったとしても、そういう記憶は定着しないような物質的メカニズムが存在するのではないかとも思っている。記憶ではなく、思考そのもの、その時の脳内のすべてが定着されないのではないか。

親のネグレクトや暴力にさらされて育った人間が、人間の苦しさとは何か?と考えて哲学者になることはなくて、幸せな人間が、「この幸せはなにか」ということを追求したくて哲学者になるのだろう。

猫の寝顔を見てふと思いついたので書き留めた。今後も考えてみよう。

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