会社員53歳wordpressでウエブサイト制作

社長が馬鹿で経営不振、アルバイトか副業か

53歳、会社員。訳有って会社勤めのかたわら、ウエブサイト制作で副業を開始することにしました。

その訳とは、給与が下がったんです。社員全員。私の場合は5万円も。無能な社長に殺意を覚えます。

でも、殺人を実行する訳にはいかないので、アルバイトをしようかと考えましたが、いまさら自給数百円で肉体労働をするのも芸が無いと思いました。もう53歳ですし。

そこで、昔ホームページ制作に関わっていたことが有るので、その道ならば売り上げが税金以外ほぼ百パーセント手取りになるので、やるしかないと思い立ちました。

性格が前向きだと自分では思います。無鉄砲や非現実的などの言葉は知りません。そんな言葉は私の辞書にはありません(辞書は使いませんし)。

かつてのホームページ制作

私はかつて、小さい会社を経営していたことがあり、そこで業務の一つとしてホームページ制作を行っていました。

といっても、知人のつてで転がってきた話を、遠方の制作デザイナーに投げて、売り上げは山分け,、みたいな。まあブローカーですね。

しかしその過程でウエブサイトディレクションは身に付きました。物言わぬ顧客と、ページデザイン以外をバッサリ切り捨てたいデザイナーとのすり合わせとでも言いますか。

お客様はデザイン料金というものを知らないので、「何か要望を言うと、後で法外な金額を請求されるのではないか?」と恐れており、おっかなびっくりだった。

一方デザイナーは、「テンプレート以外テキストすら打ちたくない。金は前金でくれ」。ハア?世間知らずなんですかね。

繁盛するはずもありませんですし、その通りでした。HTMLもあまり詳しく覚えませんでした。CSSの使い方も今と違っていました。テキストデコレーション専用のような感じでした。

楽天&yahooサイト店舗

ところが、四国に何店舗も実店舗を展開しているギフトショップの、楽天とyahooのECショップの管理の話が来たのです。

常時5000点の商品を掲載し、年二回すべての商品を入れ替える。しかも楽天&yahoo両方同時に。しかも楽天は毎週のようにポイントアップのキャンペーンを展開するため、特設ページを作り込むというハードな内容でした。

しかし料金は格安。月10万円。人に降ろすマージン幅はありません。自分でやりました。全部。

バナーの作成から、商品データの作成&アップロード。

私はフォトショップの操作と、エクセルの関数やマクロが使えたので可能でした。スペシャルサービスです。普通この料金では不可能です。ありえません。

この仕事は2年以上3年未満にわたって続け、その後社員さんに引き継ぎました。安い仕事でしたが、HTML、エクセル、ウエブディレクションの修行になりました。

最初の困惑、ECサイトの仕組みがまったく解らない

はじめはあまりにも特殊な作業のため、委託業者を探したのですが、見つかりませんでした。あまりにも特殊なのです。

数件の業者に当たりましたが、業者は値段を言う前に内容を聞くだけで断ってきました。対応できないとのことです。仕方がないので自分でやりました。我ながら汎用的且つ応用の利く頭脳なのです。何とか対応しました。

しかし、この作業を通じてHTMLには精通することが出来ました。少し特殊では有りますが。

具体的には、1つの商品に付き、PC用と携帯用の商品ページ1ページ分のhtml文を合成してゆくのですが、htmlと商品説明と写真表示のhtmlとを合成してアップします。はじめは細かい文に分けて、商品名や説明文をを結合して作ってゆきます。それを楽天用とyahooショップ用の2種類作るのです。

この作業は、エクセルの列を数十列もいったりきたりするので、画面分割だけでは対応しきれず、ダブルモニターで、ペンタブレットで作業をするというかなりハードな作業でした。商品入れ替え時期は、延べ数十時間に及ぶ作業量なので、作業性優先で値の張る高機能なマウスを使っていたにも関わらず、マウスだけでは腱鞘炎になりかけ、仕方なくペンタブレットとマウス併用で作業しました。

この業務自体は、デザインスキルよりもエクセルスキルが必要とされるもので、デザイナー力が養成されたものではなかったと言えますが、楽天のマーケティングノウハウは学ぶところ大だったと思います。

楽天の画面設計思想

バナーをベタベタ貼り付けた楽天の画面はセンスのかけらも感じませんが、実は詳細な来訪者の遷移データに裏打ちされた、人間工学に基づく画面設計方法なのです。センスの良いシンプルな画面では物は売れないのです。

検索でページを訪れた人に、キャッチーなアイサイトバナーをこれでもかと見せつけてサイト離脱を防ぎ、ショップ内での購買に結びつけるのです。

迷惑ダイレクトメール

そして一度購入したら最後、なんと批判されようが動じない、雨嵐のようなメール攻撃で再度楽天サイトへいざなうのです。

実はこのメールも、アドレスは楽天が管理しており、ショップはメール文を楽天様から有料で発信してもらうという、搾取のからくりになっているのです。搾取かどうかは主観だと思いますが、値段が高いので私はそう思いました。

ショップは商品が売れるためには、ポイントサービスを企画してダイレクトメールを送るというアクションを行うのですが、そのたびに楽天に結構な金額を支払うので、かすかな利益など吹き飛んでしまいます。まあ胴元が勝つのは当然ですがね。

しかし、このサイト運営哲学もアマゾンの好調によって覆された部分もだいぶあると思います。

amazonでは必要なのはバナーではなかった

まず一つ、サイト離脱を防ぐのは、インパクトのあるバナーではなく、関連商品の情報だったのです。画像ではなく画像の中の情報だったというわけです。アマゾンはそれを、「こんな商品も見ています」、とページ内にこれでもかと表示し、アマゾン内回遊を促し、アマゾン離脱防止を徹底して行っています。楽天ではそれを知ってか知らずか、いまだにバナーベタベタのサイト運営をしています。

ECサイトと送料の問題

それに加えて、アマゾンは送料の格安感を演出し、結果的にお得感を与えています。楽天は逆に商品価格を安く設定してまずはページに誘導し、送料に利益を上乗せして元を取る戦略のショップもあるようです。

個人的にはこの作戦は悪印象を持っており、商品検索時は商品本体価格が安いと思いそこで買ったとしても、後で送料が高かったと気付くと損をした気持ちになります。送料は商品価値と何の関係もなく、商品価格が安いと思ったのに結果的にアマゾンより総額が高かったと思ったならば、楽天自体を信用しなくなるでしょう。私のように。

物流に戦略がない楽天と、自ら倉庫を構えるアマゾンでは勝負が付いています。楽天にもがんばって欲しいのですが残念です。

ただ、上記と矛盾しているように思えるかもしれませんが、配送業者を札束でたたくようなアマゾンの物流戦略には反感を覚えます。商品が複数個になればの安い配送料でしょうが、そうはなっていないようです。複数の商品を購入しても同じ配送業者が別々に届けて来ることがあり、気の毒に感じます。アマゾンの配送料金は黒猫ヤマトしか対応できない料金になっている気がします。逆にヤマトのシステム化は凄いと思います。

話がサイト構築からECベンダーの戦略へと大きく逸脱しました。大脱線。

この様にして得たノウハウを格安ホームページ制作へ反映しますのでよろしくお願いしますと結べばよいのでございます。

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